ライフマップについて
静岡県移行期医療支援センター(静岡県立こども病院)では、患者さんとご家族に向けた「ライフマップ」を作成しています。
では、ライフマップとは何でしょうか?
移行期医療支援の2本柱のうちの一つに「自立(自律)支援」があります。この支援は、一般に「移行期」とされる10〜20歳ごろの時期に限定されるものではなく、本来は、患者さん本人が生涯にわたって付き合っていく必要のある病気を抱えていると分かった時点から始まるものです。
たとえば、幼児期には幼児に理解できるように、学童期には学童に合わせて支援を行う必要があります。また、自立(自律)支援においては、患者さん自身が自分の病気や治療、セルフケアについて理解することが、とても重要な要素となります。
一般的な乳児期から成人期に至るまでの発達段階に応じた支援の目標を一覧にし、その流れをわかりやすく示したものが「ライフマップ」です。
これは一般的なものであり、病気の種類や診断された時期、また患者さん本人の発達の様子によって、自立(自律)支援の内容は個別におこなわれますが、静岡県立こども病院においても、この「ライフマップ」を参考に患者さんやご家族と一緒に自立(自律)支援活動を行っています。